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更年期障害外来

女性更年期障害

更年期とは概ね45~55歳くらいの時期です。閉経前後5年くらいのことをいい、女性にとっての自然な体の変化です。30代でピークを迎えた卵巣の働きが終わっていくに従って種々の体調不良が起こってきます。更年期障害の原因は卵巣から分泌される女性ホルモンの低下が原因です。

 

ご自身で更年期障害度をチェックしてみましょう。

簡易更年期指数(SMI)チェック表です。

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更年期指数(SMI)が65点以上の場合、SMIが65点未満であっても寝つき、目覚めが悪い、疲労感が強い場合には保険診療によるプラセンタ治療(45-59歳)が有効です。ホルモン補充療法や漢方薬による治療との併用も可能です。 当院では保険診療による「更年期障害に対するプラセンタ療法」を行っております。


※更年期障害、乳汁分泌不全、肝機能障害に対し保険適応が認められています。美容を目的とした診療の場合は保険適応外の自費診療となります。

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【治療方法】

プランセンタ注射

当院で対応可能です。更年期障害の方へは保険適応での治療になります。

 

ホルモン補充療法
更年期障害によって低下したエストロゲンを補充することを目的としています。更年期障害の治療法として、ホルモン補充療法は第1選択となっています。経皮剤(貼り薬)であるメノエイドコンビパッチは最も使用されている薬剤の一つです。使用方法は週2回(例えば月曜日と木曜日)お体に貼付します。副作用として貼付部の発赤やかゆみ、不正出血が起こる場合があります。ホルモン補充療法に関してはお近くの産婦人科を受診ください。ホルモン補充療法の影響として乳がん発症のリスクが挙げられますが、そのリスクは必ずしも高いとはいえません。ただし、HRT施行中は、定期的に乳癌検診を受けましょう。ホルモン補充療法は保険適応となります。


漢方薬
「加味逍遙散」はホルモン補充療法が効かない更年期症状に対して用います。もともと虚弱体質の方、更年期障害からくる精神症状が強い方にはよい適応となります。症状改善効果を実感されるまで1か月以上かかります。

男性更年期障害

女性と同様に男性にも更年期障害があります。加齢に伴う男性ホルモンの低下によって「だるい」「やる気がない」「勃起が弱い」などの症状を呈するようになった状態のことで加齢男性性腺機能低下症候群(Late-Onset Hypogonadism:LOH症候群)とも呼ばれています。


男性においても性ホルモンは加齢によって低下してきます。男性でも「テストステロン」という男性ホルモンが減少することによって更年期障害が起こります。一般的に、テストステロンの量は10代前半から急激に増え始め20歳ごろをピークに加齢とともに徐々に減少していきますが、男性更年期障害は40代後半から多くなり50~60代の働き盛りの世代の方々に最も多くみられます。加齢だけでなくストレスや環境変化などが加わることによってテストステロンが急激に減少してしまうと体のバランスが崩れてしまい様々な不調を引き起こすことになります。壮年期の男性の鬱病では男性更年期障害が原因となっている場合もあります。さらに、最近ではメタボリックシンドロームや“がん”との関連性も分かってきました。

男性更年期障害の男性更年期障害を自己チェックするための代表的なAMSスコアです。気になる方はご自身でチェックをしてみてください。

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【治療方法】

AMSスコアと遊離型テストステロン値を参考にして治療方針が決まります。

 

ホルモン補充療法

遊離型テストステロン値が8.5pg/mL未満である場合には、男性ホルモン補充療法の施行をします。

8.5pg/mL以上11.8pg/mL未満の場合は低下傾向群としてホルモン補充療法を治療選択肢の1つとします。

「エナルモンデポー®」とよばれる男性ホルモンの注射を2週間に1回程度のペースで受けていただきます。注射により減少しているテストステロンを補充します。
3ヶ月に1度くらいの頻度で血液検査を行い、男性ホルモンの数値や補充による体への負担が生じていないかを評価する採血を行います。

ホルモン注射も定期的な血液検査も保険適応となります。

 

漢方薬
「補中益気湯」や「十全大補湯」などの内服は男性ホルモンであるテストステロンを増やします。治療は保険適応となります。

 

プラセンタ注射
更年期障害に対して効果が期待されているプラセンタ注射を2週間に1回程度のペースで受けていただきます。女性の更年期障害は保険適当となりますが、男性更年期障害は保険適応外となりますので自費診療となります。

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